本日千葉県教育会館で建設業経営者等講習会に初めて参加させていただきました。

講演「女性が活躍する建設企業になるための労務管理セミナー」

吉川直子先生

 最初は、社会保険労務士の吉川直子先生の「女性が活躍する建設企業になるための労務管理セミナー」という講演出した。話の大まかな流れを勝手に要約すると、人口減少→労働者不足→女性の活用が必須→女性に働いてもらえる会社にするためには、産休・育休などの制度・人事評価制度の充実、女子トイレや更衣室などの設備の追加(ハード面)、セクハラ・マタハラの防止などのコンプライアンスのアップ(ソフト面)といった内容でした。

 確かに、今後技術者の不足は深刻な問題で当然女性の活躍が期待されますが、上記のような制度などが充実していない会社には女性社員が就職してもらうのは難しいでしょうから頑張って改善していく必要がありますね。

講演『経営バトンタッチ「事業承継から学ぶ!成功と失敗」』

大谷金久先生

 お二人目の講演は中小企業診断士・ファイナンシャルプランナーの大谷金久先生で『経営バトンタッチ「事業継承から学ぶ!成功と失敗」』という講演でした。

 こちらも勝手に要約させていただくと、「中小企業の社長の高齢化が進んでいます。次の経営を息子さんなどに円滑に引き継ぐことができればいいんですが、後継者がいない場合①他社に吸収してもらう→経営内容が良かったり、それなりに企業価値がなければ同業者はM&Aしてくれません。そうすると、②解散・廃業などになっていしまいます。→長年働いてもらっている従業員さんの生活はどうする?」となります。

 逆に「後継者がいる場合でも赤字企業や大きな金額の個人補償をしている場合新しく社長になる方は、いきなりすべて背負わなければなりません。また業績の良い会社になるとその会社の株式を承継したり相続の時、上手に準備をしていないと莫大な税金がかかってきて、結局会社を続けていけなくなったりする可能性もあります。」

 このほかに「中小・中堅企業の金融支援事業について」「建設業におけるコンプライアンス」「建設業の社会保険未加入問題と労務管理のポイント」といった話がありました。

 いずれにしても建設業をされている社長さんたちは今は経営が順調な会社でもご苦労が多いことがよくわかりました。