関連する業種の許可を取得
建設業の許可は、まず自社がすぐに営業している業種の許可を取得しますが、それに関連する工事も依頼されることがどうしても発生します。せっかく受注しても基準金額以上の工事は、みすみす仕事を手放す結果になってしまいます。それどころか、メインの工事まで「どうせなら一つの会社で」と注文を逃がしてしまうケースも出てきます。
こんな状況を避けるためには、同時に受注する可能性のある周辺の工事業種も一緒に取得しておくと後々助かります。もちろん経管や専技などの条件をクリアーしなければいけないのですが、可能な限りチャレンジしてみましょう。
業種選択のポイント
- 現在、取得している業種以外に許可が不要な軽微な工事を施工している場合は、その業種。たとえば、建築工事業を許可取得している業者が軽微な大工工事を行っている場合。
- 付帯工事として、関連受注及び自社施工している場合は、その業種。たとえば、造園工事業を許可取得している業者が付帯して舗装工事をしている場合。
- このほか、自社を取り巻く経営環境を分析して検討した業種。たとえば周辺市町村の公共工事の工事発注の動向を探る。
- 現実に許可取得が可能かどうか考える。「経営業務の管理責任者」と、営業所ごとに置く「専任技術者」がいるかいないかを検討する。
- 専門家としての行政書士に相談したり、都道府県の窓口に相談をしてみる。
現在取得している許可業種と関連する業種
- 土木工事業・・・とび・土工工事業、舗装工事業、しゅんせつ工事業、水道施設工事業、解体工事業
- 建築工事業・・・とび・土工工事業、内装仕上工事業、大工工事業、屋根工事業、ガラス工事業、防水工事業、熱絶縁工事業
- 大工工事業・・・建具工事業、とび・土工工事業
- 左官工事業・・・タイル・れんが・ブロック工事業、防水工事業
- とび・土工工事業・・・土木工事業、舗装工事業、解体工事業
- 石工事業・・・土木工事業、とび・土工工事業、解体工事業
- 屋根工事業・・・防水工事業、板金工事業
- 電気工事業・・・電気通信工事業、鋼構造物工事業、管工事業
- 管工事業・・・土木工事業、消防施設工事業
- タイル・れんが・ブロック工事業・・・とび・土工工事業、解体工事業
- 鋼構造物工事業・・・建築工事業
- 舗装工事業・・・土木工事業、とび・土木工事業
- ガラス工事業・・・建具工事業
- 塗装工事業・・・防水工事業、とび・土工工事業、
- 内装仕上工事・・・建具工事業、建築工事業
- 機械器具設置工事業・・・管工事業
- 熱絶縁工事業・・・管工事業(冷媒管の延長として)
- 造園工事業・・・土木工事業、とび・土工工事業、舗装工事業
- さく井工事業・・・とび・土工工事業、管工事業
- 水道施設工事業・・・管工事業(上水道の配管工事との関係)、土木工事業
- 消防施設工事業・・・管工事業、電気工事業
- 清掃施設工事業・・・管工事業、水道施設工事業